その他のガス
ヘリウム(He)
ヘリウムは地球の大気中にはほんの微量しか存在しません。しかし、油田の天然ガスポケット中には存在し、アメリカ、アルジェリアやポーランドなど一定地域の下層土にある天然ガスから摂取されています。
ヘリウムの沸点は-268.9℃と絶対零度に最も近いことから、超電導を利用したMRI、リニアモーターカーの開発、半導体製造などで需要が伸びています。
【特徴】
■無味、無臭の不活性な気体
■水素についで軽い
■沸点は-268.9℃と最も低い
炭酸ガス(CO2)
清涼飲料水、ビールなどに入っている炭酸ガスは最も身近な用途といえるでしょう。 また、動物が呼吸する時に発生するガスとしても知られています。
溶接用、消火用、 冷却用、バイオテクノロジー用、食品用と幅広い分野で使用されています。
【特徴】
■無味、無臭の不燃性の気体
■やや不活性、水分を含むと炭酸を生じ普通鋼などを腐蝕
■液体を急激に気化させれば一部固体(ドライアイス)となる
水素(H2)
アセチレンは三重結合を持った極めて不安定な物質で、容易に分解爆発を起こします。そのため容器は他ガスとは違い多孔性物質を詰めた特殊な構造となっています。
アセチレンはこの多孔性物質に加圧溶解しています。不安定な分、酸素存在下で多量の燃焼熱を発するので、主に金属の溶接・切断に用いられます。
【特徴】
■無色、無味、無臭の気体
■最も軽い気体
■常温でフッ素とのみ直接反応
■酸素との混合物に点火すると爆発的に燃焼し水になる
アセチレン(C2H2)
【特徴】
■圧縮すると爆発しやすく、多くは多孔性物質に加圧溶解して使用